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ゴミ屋敷の住人に女性が多いって本当?

「ゴミ屋敷」というと男性のイメージが強いかもしれませんが、実は統計的に見ると女性の割合が圧倒的に多いことをご存じでしょうか?

本記事では、女性のゴミ屋敷化が増加する社会的背景や特徴、そして彼女たちにありがちな職業を詳しく解説します。

ゴミ屋敷の住人は女性が多い?

ゴミに囲まれた女性

複数のゴミ屋敷清掃業者の統計データによると、ゴミ屋敷住民の男女割合は、男性が4割、女性が6割とされています。また、実際の清掃業者への依頼に関しては、女性からの依頼が7割に達するというデータもあり、現場レベルでは女性の割合がさらに高くなっています。

これまでメディアで描かれてきた「中年男性の汚部屋」というイメージとは大きく異なり、実際は20代~40代の働き盛りの女性にゴミ屋敷の住人が多いのです。

なぜ女性の方がゴミ屋敷率が高いのでしょうか。その背景には、現代社会の構造的な問題があります。

女性の社会進出が進む中で、女性に負担のかかる社会の仕組みが、「女性のゴミ屋敷化」の要因と考えられています。男性よりも仕事と家事の両立を求められがちな女性は、キャリアを積むほど家庭での時間が削られ、気づいたときには、家の中の片付けに手が回らない状態になってしまうケースが少なくないのです。

このような「社会的な男女の格差」により、女性が過度な負担を背負い込んでしまい、結果的にゴミ屋敷化に繋がっていると考えられます。

「うちもけっこう散らかってるよね?もしや汚部屋?」と思っている方!実はゴミ屋敷と汚部屋には明確な違いがあるってご存じですか?以下のコラムでは両者の違いを説明しています!

「ゴミ屋敷」と「汚部屋」の違いって何?セルフチェック付で解説!

ゴミ屋敷化する女性の特徴

ゴミ屋敷の中の女性

自分の家をゴミ屋敷化させてしまう女性に共通する特徴を紹介します。

仕事

興味深いことに、決まった時間に仕事をする一般的な会社員の方は、ゴミ屋敷の住人の中ではそれほど多くありません。

夜勤や締切がある仕事

夜勤があったり、締め切りがある仕事の方がゴミ屋敷化してしまいがちです。このような仕事の場合、どうしても仕事が優先になりやすくなります。すると、生活のリズムが崩れ、結果的に「自分のことは後回し」という状況が生まれてしまうのです。

典型的な例として、研究に情熱を注ぐ大学教授が挙げられます。一人暮らしの研究者が実験や論文執筆に集中するあまり、自分の住環境への配慮が二の次になってしまうケースも。同様に、常に締切に追われるフリーランスライターも、原稿作成に追われて、身の回りの整理整頓まで手が回らなくなってしまうことがよくあります。

十分な休みが取れない仕事

休みが十分に取れない仕事の人もゴミ屋敷化するリスクが高いです。残業が多かったり、急な出勤要請が多かったりする職場では、掃除や片付けの時間を確保することが非常に難しくなります。「今度の休みに一気に片付けよう!」と心に決めても、残業が続いて結局家のことまで手が回らない……。こうしたことが小売業や飲食業で働く方にありがちです。

また、運送業など、もともと月に数日しか休みがない方などは、貴重な休日は体を休めることで精一杯。掃除や片付けにまで手が回らず、気がつけば洗濯物の山、開封していない郵便物、使い終わった食器などがシンクに溢れているという状態になりがちです。

意外!ゴミ屋敷の住人に多い職業は?

ゴミ屋敷に住む女性達に多い職業をご紹介します!一般的に「きちんとしていそう」というイメージの職業の方にも、実はゴミ屋敷の住人が多いのです。

医療・福祉系(看護師・介護士)
夜勤や不規則な勤務時間により生活リズムが崩れがちで、疲れが溜まりやすい環境にあります。また、人の世話をする仕事のため、自分のことは後回しになってしまう傾向も。帰宅後は疲れ果てて、自炊をする時間もないためコンビニで買った弁当で済ませ、そのゴミが机や床に溜まっていく。こうした状況が続いてしまうことも少なくありません。

運送・接客・販売職などの仕事
体力的にも精神的にもハードな仕事が多く、帰宅後は疲れ果ててしまい片付けに手が回らないケースが目立ちます。長時間の立ち仕事や重いものを運ぶ作業で体力を消耗し、家に帰ると何もする気力が残らない、洗濯物は洗濯機の中に入れっぱなし、使った食器はテーブルの隅に積み上がったまま……そんな状態になってしまうことも。

ライター・映像制作などのクリエイティブ職
締切に追われる仕事のため、集中して作業に取り組むあまり、身の回りのことがおろそかになりがちです。創作活動に没頭すると周囲のことが見えなくなってしまう特性もあります。徹夜でパソコンに向かい、気がつくとデスク周りには空のペットボトルやお菓子の袋、資料の山が積まれている。「作品が完成したら片付けよう」と思いながらも、次の案件に追われて結局そのまま、というケースが多いのです。

性格

ゴミ屋敷化してしまう女性には、ある共通点があります。ここでは特徴的な2つの性格を紹介します。

プライドが高く、恥を感じやすい人
他人に弱みを見せることに強い抵抗感があり、「こんな状態、絶対人に見せられない!」という思いから、一人で問題を抱え込んでしまいがちです。

例えば、友人からの「今度、家に遊びに行くね!」という何気ない言葉にも「絶対に家には来ないで!」と焦って拒否したり、清掃業者への依頼も「こんな汚い部屋を見られるなんて恥ずかしい」という気持ちからためらってしまったりします。

その結果、事態が深刻化するまで誰にも助けを求められない、という状況に陥ってしまうのです。

研究など過度に没頭してしまいやすい人
過度に集中する癖がある人も大変危険。例えば、研究者であれば「今は大事な研究の途中だから」と、部屋の掃除を全くしなかったり、プログラマーが新しいシステム開発に集中するあまり、「このコードが完成するまでは……」と片付けを後回しにしてしまう。そんなケースがあります。

本人にとって大切な仕事に集中している間に、生活環境がどんどん悪化してしまうパターンです。

病気や障害の可能性

病気や障害のせいで家がゴミ屋敷化するケースもあります。心身の不調が片付けを難しくしてしまうのです。例えば、うつ病になると強い倦怠感や無気力から「片付けたい気持ちはあるのに体が動かない」という状態になりがちです。

また、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の人は、物の優先順位をつけたり、段取りよく作業したりすることが苦手なため、片付けを始めても途中で止まってしまい、気づけば部屋が散らかってしまうことがあります。

さらに、高齢者の場合は、認知症もゴミ屋敷化の要因になります。判断力や記憶力の低下から、「不要な物を処分する」という行為自体が難しくなり、ゴミや物をため込みやすくなってしまうからです。

また、セルフネグレクト(自己放任)の状態では、自分自身への関心が薄れ、身の回りの整理整頓だけでなく、食事や入浴なども適切に行えなくなってしまいます。このように、精神疾患は生活環境の悪化を招く大きな要因となるのです。

「ゴミ屋敷の片付けに興味はあるけど、費用ってどのくらいかかるんだろう?どこに相談したらいいの?」と悩んでいる方に朗報!以下のコラムでは、利用できる支援制度や相談先をわかりやすく解説しています。

「ゴミ屋敷の片付けに補助金は使える?支援制度と相談先は?

ゴミ屋敷に住む女性のトイレ事情がひどい!

トイレの模型

ゴミ屋敷の問題は居間や寝室だけにとどまらず、トイレにまで及ぶことがあります。積み重なったゴミでドアが開かなくなったり、便器の周囲が物で埋め尽くされて近づけなくなったりと、本来の機能を失ってしまうケースは少なくありません。水道料金の滞納で水が使えなくなることもあります。

そうした場合、外出先のコンビニのトイレを借りるしかなくなったり、なかには浴室やキッチンで用を足してしまう人もいるのです。さらに深刻なのは、ペットボトルや袋を代用してしまうケース。これは人としての尊厳を大きく損なうだけでなく、衛生面・健康面でも深刻なリスクを抱える状況です。

ゴミ屋敷に住む女性はどうすればいい?

悩む女性

ゴミ屋敷問題を根本的に解決するためには、本人の努力だけでなく社会全体でのサポート体制が重要です。

専門機関・行政サポートの活用
多くの自治体では、ゴミ屋敷問題に対する相談窓口や支援制度を設けています。例えば足立区では、改善費用負担が困難な場合に100万円を上限として区が直接片付けを行う支援制度や、町会・自治会等の協力団体が片付けに参加する場合の謝礼金支出制度などがあります。

精神的な健康面でのサポートが必要な場合は、保健所や地域包括支援センターなどの専門機関に相談することも可能です。一人で抱え込まず、利用できる制度は積極的に活用しましょう。
参考:足立区
ゴミ屋敷清掃業者の活用
プロの清掃業者に依頼することで、短期間で確実に問題を解決できます。女性スタッフが在籍している業者を選べば、安心感もあります。また、清掃だけでなく、再発防止のためのアドバイスを受けることも可能。

社会的支援や周囲の理解
ゴミ屋敷問題は、けして本人だけの責任ではありません。働く女性を取り巻く厳しい社会環境や、メンタルヘルスケアの問題、そして希薄になりがちな地域コミュニティのつながり。こうした要因が複雑に絡み合っています。

だからこそ、社会全体での改善と支え合いが不可欠です。もし身近に悩んでいる方がいたら、批判するのではなく、解決につながる温かい理解とサポートの手を差し伸べましょう。小さな思いやりが、その人の再出発の大きな力になるかもしれません。

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ゴミ屋敷清掃後に再びゴミを溜めないための習慣作り

まとめ

ゴミ屋敷に暮らす人は、実は男性よりも女性の割合が高いといわれています。その背景には、女性の社会進出による多忙な生活リズムや、心身の負担など、さまざまな要因が関わっています。ゴミ屋敷化は特別な人にだけ起こる問題ではなく、誰にでも起こり得るものです。だからこそ、当事者を孤立さないためにも、周囲の適切なサポートが必要になってきます。

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