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ゴミ屋敷になる前に!片づけを楽にする習慣とコツ

自分自身の家はもちろん離れて生活している家族の家が、ゴミ屋敷になってしまい悩んでいる人も少なくありません。

部屋の片付けの必要性は十分に理解しているものの、忙しく時間に追われていたり、心身の健康の問題や、収集癖などのさまざまな要因でゴミ屋敷化が進んでしまいます。できることなら、ゴミ屋敷になる前に予防したいと考える人も多くいると思います。

ゴミ屋敷化してしまう部屋の要因や、片付けのコツを紹介します。

ゴミ屋敷とは

ゴミ屋敷とは、生活空間の基本的な機能が著しく損なわれた住環境の状態のことです。
部屋の広さによっても、ごみの量が多いとしてもそれほど散らかって見えない場合もあります。住環境や見た目の状態からゴミ屋敷かどうかを判断することも少なくありません。

ゴミ屋敷かどうかを判断するポイントは、以下のようになります。

・必要なものと不要なものの区別が曖昧な状態
・生活機能の著しい低下がみられ、健康的な生活リズムが困難
・通常の掃除や片付けでは対応できないごみの量がある

家全体にゴミが山積みになっている状態であり、足の踏み場がなくなります。ゴミが散乱している、物が多いだけでゴミ屋敷とはいいません。また、害虫が発生していたり、異臭が家の外にまで広がっていることもあります。

一部の部屋のみこのような状態になっている汚部屋のケースもあります。ゴミ屋敷にならないようにするためにも、汚部屋の段階で片付けを進められるかどうかです。

ゴミ屋敷に住むとこんな健康被害も

ゴミ屋敷に住んでいると、さまざまなリスクが考えられます。例えば、ゴミが蓄積していると害虫が集まってくるため細菌感染のリスクも高まります。カビや細菌の繁殖による呼吸器疾患や、睡眠の質の低下、食欲がないなどの体調に影響することも少なくありません。

また、アレルギー反応や中毒のリスクを高めることもありますし、山積みになったゴミが原因で転倒してケガをしたり、窒息するリスクも出てきます。

他にも、ゴミ屋敷に住んでいることで社会的に孤立しやすくなります。ゴミ屋敷による悪臭が体や洋服に付着してしまい、気になる人もいるでしょう。コミュニケーションが円滑にいかなくなりストレスを感じることもあります。

ゴミ屋敷による悪臭や害虫が近隣の住宅にまで及んでしまい、トラブルの原因となることも少なくありません。ゴミ屋敷にはさまざまなリスクがあることがわかると思います。

ゴミ屋敷化してしまう部屋の原因

そもそも、どうしてゴミ屋敷化してしまうのでしょうか。
ゴミ屋敷になってしまう人のなかには、以前は部屋の片付けをきちんとしていたものの、何かしらのきっかけがあり、掃除や片付けが出来なくなりゴミ屋敷化してしまうこともあります。ゴミ屋敷にならないためにも、どのような原因があるのかまずは見ていきましょう。

・買い物依存症や収集癖がある
・家族からの支援がえられない
・時間がなく片付けに充てる時間が困難
・心身の健康に異常をきたしている
・体力が落ちて洗濯や掃除ができない

それぞれ詳しく解説します。

買い物依存症や収集癖がある

日々の生活のなかで強いストレスを感じていると、買い物依存や収集癖がでてしまう人も少なくありません。買うことで心を満たそうとしてしまうのですが、余計なものまで買いこんでしまうので過剰な蓄積に繋がってしまいます。

今は、オンラインショッピングで家にいながら気軽に買い物ができるのもあり、依存症が加速しているといわれています。物に囲まれていることで安心するタイプと言えるでしょう。

家族からの支援が得られない

社会的な孤立が原因でゴミ屋敷になってしまう人も少なくありません。定期的に会って会話をする機会や来客など社会的な交流が少なくなると、片付けができなくなってしまう人もいます。家族がいるときは掃除をしてきれいに保てていたものの、一人暮らしになってからゴミ屋敷になってしまう人もいます。

また、家の片付けができないことに対して、批判的な意見をいわれることで余計に悪化させてしまうこともあります。一緒に部屋を片付けるなどの寄り添うことも、ゴミ屋敷を防ぐためには重要です。

時間がなく片付けに充てる時間が困難

忙しく物理的な制約がゴミ屋敷の原因となってしまうこともあります。例えば、長時間労働で休日は疲れをとるためにゆっくり休みたいと、片付けまで手が回らない人もいます。特に、1日12時間以上の労働が当たり前になっていると、寝るだけの部屋になってしまったり、ごみを捨てるのが難しくなってしまう人もいます。

ごみ捨ても毎週決められた曜日や時間があるため、忙しいとごみを捨てる機会がなくなってしまい家のなかに置きっぱなしの状態になってしまい蓄積し、ゴミ屋敷となります。

心身の健康に異常をきたしている

うつ病などの精神疾患が原因で部屋の片付けができなくなってしまう人もいます。部屋をきれいに片づけるのが難しくなり適切な管理が出来なくなります。また、物を捨てることに対して、強い不安感を感じる人もいるなど、一人ではゴミ屋敷から抜け出せない状態になってしまいます。

病院で診断を受けている人もいれば、自覚がなく潜在的なケースもあります。ゴミ屋敷以外にも、日常生活に支障をきたしていないかどうか確認しておきましょう。

体力が落ちて洗濯や掃除ができない

高齢者や持病を持っている方にとって、掃除をするのが大きな労力になってしまうこともあります。物を動かして掃除をしたり、ごみをまとめて所定の場所に持っていくことすらも負担になってしまうことも少なくありません。

ご高齢の親御さんが住んでいる実家など、少し訪問しなかっただけでゴミ屋敷になってしまうこともあります。今まではできたことでも、体力の低下を理由に掃除や洗濯が出来なくなる人も珍しくありません。

ゴミ屋敷になる前に片付けを楽にする習慣やコツ

ゴミ屋敷になる前に、まずは日々の生活のなかで片付けができるかどうかです。
いきなり部屋のなかを片付けようと思ってできることではないからこそ、少しでも片付けを楽にするための習慣を続けていくことが重要になってきます。ゴミ屋敷になる前に片付けを楽にするための習慣やコツについて紹介します。

・捨てるか迷ったときにいれる一時保管箱を用意する
・部屋にごみを貯めない!些細なものもその場で捨てる
・家族や友人とのコミュニケーションを取る(定期的に人を呼ぶ)
・床が見える状態を維持できるように物を置かない
・掃除が苦手な人は年に数回業者に来てもらい掃除をする
・洋服はハンガーにかけて下に置かない
・もったいないやいつか使うかも…と思わない
・毎日5分でもいいので片づける時間を作る
・1つ買ったら捨てるなどのルールを決めておく
・数年ごとに引越しリセットする

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

捨てるか迷ったときにいれる一時保管箱を用意する

物を捨てるというのは、判断することでもあり集中力を使います。そのため、部屋のなかに物が多く散らかっている状態だと、捨てる作業だけで疲れてしまいます。

捨てるべきか迷ったときは、一時的に保管しておくための段ボールを用意しておきましょう。迷わずに捨てられるものと捨てないもの以外にも、一時保管箱を用意しておくことで仕訳に集中しやすくなります。捨てる敷居を低くしておくことで片付けのハードルも下がります。

部屋にごみを貯めない!些細なものもその場で捨てる

すぐ届くところにゴミ箱やゴミ袋を置くことで、捨てるのを後回しにせず片づけられるようになります。ゴミ箱が離れた場所にあると、つい床に放置してしまう人もいます。最初は些細なゴミだとしても、量が増えていくとゴミを集めるのが大変になってしまいます。

まずはゴミ袋に入れて捨てる習慣をつけること、集めてゴミの日にゴミを捨てられるようにしておきましょう。「次のタイミングでいいや」を何度も繰り返さないようにしましょう。

家族や友人とのコミュニケーションを取る(定期的に人を呼ぶ)

定期的に家に人を呼ぶことで、ゴミ屋敷を予防することにも繋がります。どんなに忙しい人でも、人を招くとなれば部屋のなかを掃除するものです。誰だって汚い部屋だと思われたくないという気持ちが働きます。

ゴミ屋敷を防ぐためにも、定期的に人を呼ぶようにしておきましょう。人と会話をすることで、ストレスの発散にも繋がりますし、部屋をきれいに維持したいと思うきっかけにもなるでしょう。

床が見える状態を維持できるように物を置かない

ゴミ屋敷になってしまう人の傾向として、床に物が置いてあっても気になりにくい傾向があります。例えば、飲んだあとのペットボトルをそのまま床に放り投げてしまい、蓄積してゴミ屋敷になる可能性があります。

床にはできるだけ荷物を置かないようにして、すっきりと見えるように意識しておきましょう。ゴミ屋敷の多くは床に物が溢れているため、部屋全体が散らかってしまい、片づけられない状態になっています。

掃除が苦手な人は年に数回業者に来てもらい掃除をする

ゴミ屋敷になってしまう人は、そもそも掃除が苦手な人も多くなります。また、精神的な問題で掃除が出来なくなってしまう人は、年に数回程度業者に来てもらい掃除をしてもらう方法もあります。

お金はかかりますが、ゴミ屋敷になってしまい片付けるほうが手間も時間もかかります。ゴミ屋敷の規模による違いがありますが、50万円以上かかると言われているため片付けにかかる負担も大きくなります。定期的に片付けるようにしていきましょう。

洋服はハンガーにかけて下に置かない

ゴミ屋敷を防ぐ方法として、洋服をハンガーにかけるように習慣づけておくやり方もあります。洋服は床に置くようにしてしまうと、どんどん上に重なるようになってしまい悪循環の原因となります。また、保管状態が悪いとあっという間に傷んでしまいます。

畳んでいれるよりもハンガーのほうが簡単ですし、そこまで手間もかかりません。シワにもなりにくく大切な洋服を守ることにも繋がります。洋服はハンガーにかけて下に置かないように気を付けていきましょう。

もったいないやいつか使うかも…と思わない

物を捨てるときに「もったいない」や「いつか使うかも…」という気持ちが出てきてしまい捨てられなくなってしまう人もいます。もしかしたら本当に使うかもしれません。でも部屋のスペースにもよりますが物が溢れてしまい、いつまでも片付かなくなってしまいます。

もったいないと思う気持ちもわかるのですが、使う予定のないものは思いきって捨ててみることも必要になります。いつか…はできるだけなくすようにしましょう。

毎日5分でもいいので片づける時間を作る

部屋のなかに物が溢れてから片付けるのは簡単なことではありません。毎日5分でもいいので、片付ける時間を確保できるようにしていきます。

たった5分で変わるのか疑問に思う人もいるかもしれません。毎日5分を1週間続ければ35分確保できたことになります。1日で30分片付けようと考えるよりもハードルも低くなりますし、気軽に取り組みやすくなります。気軽に始められる毎日5分を続けるようにしてみてください。毎日のルーティンのなかに」取り入れられるかどうかです。

1つ買ったら捨てるなどのルールを決めておく

家のなかの管理をするうえで、1つ買ったら1つ捨てるなどのルールを決めておくことが大切です。例えば、使い切るまで同じものを買わない、1年以上使っていないものは捨てるなどの無理なくできる範囲でルールを決めておくのをおすすめします。

ルールの範囲を広げすぎてしまうと大変なので、出来る範囲のなかで継続していくことが大切です。まずは、1つのルールを守れるようにしていきましょう。

数年ごとに引越しリセットする

掃除が苦手な人は、思いきって数年ごとに引越しするようにしてリセットするやり方もあります。引っ越しは家のなかにある不用品を見直す機会になりますし、物を増やしにくくなってきます。引越しリセットを頭に入れておくだけでも、買い物の仕方を見直すことにも繋がります。ただし、引っ越しが負担にならないように気を付けましょう。

まとめ

ゴミ屋敷になってしまうと、片付ける時間も費用の負担も大きくなってしまいます。
できる限り日頃の生活のなかで片づけを習慣化しておき、ゴミ屋敷にならないように工夫していきましょう。

毎日ちょっとずつの積み重ねはもちろん、定期的に人を招くようにしてこまめに掃除をする理由を作る方法もあります。自分にあった片付けの方法を見つけていきましょう。

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この記事の監修者:編集部:三島

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